仕事のあり得ない力

By Greg Forster, https://greenroomblog.org/tag/babel-series/より。このブログは、著者よりLIGHT PROJECTに翻訳と配信の許可を得ています。

つぶやき(バベル)続けるシリーズ:2


バベルの反乱に対する神の対応は見事です。そして、それは、私たちの日々の仕事について、また、私たちがその中で働くようにと造られた社会性について、多くを明らかにしています。

バベルにおける人類の悲惨で間違った舵取りを調査して、神は次のようにおっしゃっています。

「見よ。彼らは一つの民で、みな同じ話しことばを持っている。このようなことをし始めたら、今や、彼らがしようと企てることで、不可能なことは何もない。」(創世記11:6)

彼らが企てることで、不可能なことは何もない! 神は私たちを全能としているわけではありませんが、それでもこれは驚異的な発言です。

前回のブログで、私は、バベルで制限なく建て上げようとしたその志は不条理であると書きました。あれはあれで面白い読み方だったのかもしれません。しかし、バベルのエピソードと私たちの仕事について書くのは今回が初めてではないのに、私はこの箇所に対して十分に繊細ではなかったのではないかと思い始めています。

神は人間の制限なく建て上げようとする願望を笑ったりはされません。笑いごとではないからだけではありません。神は、それが私たちの手の届かないところにある願望だとも思っておられないのです。それどころか、人間の無限の能力を明確に肯定しておられるのです。

それこそが問題の核心なのです。私たちは無制限に罪を積み上げることができるわけです。

だから、神は制限を設けられるのです。アダムとエバの最初の罪に対して、神は肉体的な死という制限を課し、私たちの罪深い生命を短くし、悪への歩みを断ち切られたように、ここでも私たちの仕事に制限を課されたのです。私たちが生命をかけて反抗したとき、主は私たちの生命を制限されました。私たちが仕事で反抗したとき、神は私たちの仕事に制限をかけられたのです。

バベル以降の状況を知っている私たちとしては、制限なく建て上げようという願望は馬鹿げたことに感じます。私たちは日頃から、制限なく働いて積み上げることの限界とその苦しみを理解しています。しかし、それは、初めからそうではありませんでした。

私たちは、自分の創造的な仕事を通して、全能の創造主のかたちを担うように作られたのです。私たちは、先ほども触れたように、全能ではありません。しかし、人間の仕事に関しては、時間をかけて進歩しながら、設計通りのものを作る力は、原則、無限なのです。

少なくとも、堕落していない世界においてはです。私たちが仕事で感じる限界は、私たちの罪に対する守りとして、神が蓋をしたからこそあるのです。

ということは、その蓋が外れる日が来るということです。新約聖書でバベルの物語が衝撃的な展開を見せるとき、それは終末論的な予感だけではないことがわかります。

神は、どのように私たちの仕事の力を制限されるのでしょうか。協力を制限することによってです。

私たちはただ働くためでなく、共に働くために造られたのです。これは、三位一体の神が創造的な仕事をされる際、「~あれ」と言うだけでなく、「われわれが創ろう」とも言っておられることが想定されています。私たちは無限の仕事ができるように創られました。なぜなら、私たちは、時間的な制限だけでなく、協力することにおいても制限なしに働けるように創られているからです。私たちが園で裸であったのも、親密さに隔たりがなく、隣人と隔てなければならないものがなかったからです。

私たちが仕事で経験する制限は、茨やあざみといった自然を支配する力の制限なのではなく、協力の制限なのです。これは、罪を犯した直後のアダムとエバの不和に見られるように、最も深い人類学的なレベルにおいて見られます。服を着ていることが、今でもそれが続いていることを示しているわけです。社会と文明レベルにおいて、バベルに見られるように、人類最初の本当に野心的な文明は、神によって分裂させられ、その腐敗が無限に進行するのを防いだのです。

そして、堕落した世界は、言語だけでなく、協力の妨げとなるあらゆる形態の文化的分裂を絶えず生み出しています。ナショナリズム、人種差別、外国人排斥、党派的偏向などは、衣服がエデンの罪の遺産であるように、社会レベルでバベルの遺産が続いているのです。これらの弊害は、善意だけでなく、良い仕事をも阻害します。そして、それは、文化の違いという厳しい現実として表れ、それ自体は悪くないのですが(神は直接行動によってそれを課されただけで、悪の作者ではない)、多くの罪のきっかけとなるのです。

私は「終わりのない罪」と書きそうになりました。しかし、もちろんそれは、終末論的に見て、近視眼的です。次回は、この問題を取り扱うために、神が展開された計画の次の段階を見ることにしましょう。

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Greg Forster氏は、米国トリニティー国際大学のTransformational ChurchセンターにあるOikonomia Networkのディレクターです。Yale大学より博士号。著書多数。

LIGHT PROJECTでは、働くクリスチャンが、「信仰と仕事」を統合して、毎日の仕事を通して、職場でイエスの光(Light)を輝かせることができるように励まし、養うことを目標としています。

このブログを通しても、皆さんの励ましと役に立てれば嬉しいです。

翻訳:後藤スティーブン

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