満足の秘訣とは?

By Hugh Whelchel,  https://tifwe.org/learn/ より。このブログは、著者よりLIGHT PROJECTに翻訳と配信の許可を得ています。

聖書に基づく成功の意味シリーズ:6


「貧しいからこう言うのではありません。私は、どんな境遇にあっても満足することを学びました。私は、貧しくあることも知っており、富むことも知っています。満ち足りることにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、ありとあらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。私を強くしてくださる方によって、私はどんなことでもできるのです。」( ピリピ人への手紙4:11-13)

最近聞いたお金に関する説教の中で、ある牧師が会衆に向かって「満足することを学ぶ必要があります」と言っていました。しかし、この言葉には大きな問題があります。

この言葉は通常、自分の現在の状況に満足すべきだという意味です。このことは、例えば、使徒パウロが「私は、どんな境遇にあっても満足することを学びました」と言っているように、聖書からの引用によって裏付けられていることが多いです。

これは、現在の状況を改善しようとしたり、より良い仕事を見つけたり、より多くのお金を稼いだり、さらに教育を受けたりするべきではないということを意味しているのでしょうか。

満足してはいけないとき

聖書の中で、自分の持っているものに満足していた人の例を見てみましょう。マタイの福音書25章14~30節にある「タラントのたとえ」には、こう書かれています。

「天の御国は、旅に出るにあたり、自分のしもべたちを呼んで財産を預ける人のようです。彼はそれぞれの能力に応じて、一人には五タラント、一人には二タラント、もう一人には一タラントを渡して旅に出かけた。」

ここで注目すべきは、主人が与えたお金をしもべたちがどうするべきかという指示がないことです。

1タラントをもらったしもべは、与えられたものだけで満足していました。そのお金を働かせる理由がないと思っていました。主人は帰ってきて、1タラントを預けたしもべを叱りました。

『悪い、怠け者のしもべだ。私が蒔かなかったところから刈り取り、散らさなかったところからかき集めると分かっていたというのか。それなら、おまえは私の金を銀行に預けておくべきだった。そうすれば、私が帰って来たとき、私の物を利息とともに返してもらえたのに。だから、そのタラントを彼から取り上げて、十タラント持っている者に与えよ。だれでも持っている者は与えられてもっと豊かになり、持っていない者は持っている物までも取り上げられるのだ。この役に立たないしもべは外の暗闇に追い出せ。そこで泣いて歯ぎしりするのだ。』

私たちは、1タラントを預けられたことで満足していたしもべのようにはなりたくないものです。

満足の秘訣

パウロはピリピの教会の人々に、自分はどんな状況でも満足できる「秘訣」を知っていると話しています。パウロの秘訣は、神に召されたことを実行しようと常に努力していることでした。彼は、一日の終わりには、自分の人生に向けられた神の召しに忠実であるために、できる限りのことをしたと自覚していたのです。

この同じ手紙の中で彼はこう書いています。

「ただ捕らえようとして追求しているのです。そして、それを得るようにと、キリスト・イエスが私を捕らえてくださったのです。…キリスト・イエスにあって神が上に召してくださるという、その賞をいただくために、目標を目指して走っているのです。」( ピリピ人への手紙3:12,14)

これが彼の秘訣です。

パウロがピリピの人への手紙で述べているような満足を経験したいのであれば、神が私たちそれぞれへの召しを通じて与えてくださった賜物や才能をすべて用いて、主に最大限のお返しをする必要があります。本当の満足とは、自分が持っているものや自分の地位に満足することではありません。本当の満足とは、私たちが行うすべてのことにおいて、神を讃え、共益に仕え、神の御国を前進させるために熱心に働くことなのです。

バスケットボールのコーチである故ジョン・ウッデン氏は、私が尊敬する人物です。熱心なクリスチャンである彼は、かつて「心の平安」という言葉を残しています。

心の平安とは、自分ができる限りのことをして、自分がなり得るベストな状態になった、という満足感からきている。

この満足感こそが、パウロが「どんな状況にあっても満足している」と言っていることなのです。パウロは、どのような状況にあっても、神に召されたことを実行しようと常に努力していたのです。

パウロは満足しつつも、自己満足に陥ることはありませんでした。私たちも自己満足に陥るべきではありません。 

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Hugh Whelchel氏は、Institute for Faith, Work & Economics(IFWE)のエグゼクティブ・ディレクター。宗教学の修士号を持ち、30年以上に及ぶ様々なビジネス経験をIFWEのリーダーシップに生かしている。

LIGHT PROJECTでは、働くクリスチャンが、「信仰と仕事」を統合して、毎日の仕事を通して、職場でイエスの光(Light)を輝かせることができるように励まし、養うことを目標としています。

このブログを通しても、皆さんの励ましと役に立てれば嬉しいです。

翻訳:後藤スティーブン

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