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ルターがいなければバッハもいなかった:3

このブルグは、City to City Japan(CTCJ)がGospel Coalitionからの許可を得て翻訳転載し、CTCJのパートナーとして許可を得て掲載しています。


道具箱の中身

信仰と仕事に関する見解について、ルターとカルヴァンを対立させる人もいますが、この二人の改革者は私たちが想像するよりも近い存在です。二人はすべての仕事の尊厳を唱えました。仕事を「聖なるもの」と「世俗的なもの」に区別することを拒絶したのです。二人ともすべての信者が祭司であるという考えを支持し、すべての人が従事する一般的な仕事を賞賛しました。

しかし、ルターが隣人愛の手段としての仕事を重視したのに対し、カルヴァンは神を愛し神に栄光を帰す手段としての仕事を重視しました。グレッグ・フォースター(Greg Forster)は次のように説明しています。

ルターは、私たちの仕事と神との間に直接的な関係があることを強く否定し、それが自己義認主義に陥ることを恐れた。私たちの仕事には使命がある。その理由としてルターは、神が私たちに望んでいるのは、神に直接仕えるというよりも隣人に仕えることだとした。ルターは「神はあなたの良い行いを必要としないが、あなたの隣人は必要としている」と言ったがこれは彼の本心だろう。しかし、カルヴァンは、私たちの日々の仕事は、隣人を愛することに加えて、直接、神ご自身を愛し、仕え、栄光を帰するものでなければならないと主張した。

以上は両者の対照的な点ではあっても、その考え方は必ずしも対立しません。両者は道具箱の中で、異なる文脈において役立つそれぞれ違う道具のようなものだととらえることができるでしょう。

仕事がある程度固定されている領域、つまり、人々が何年もその仕事に留まったり、毎日同じ作業をしたりする領域(いわゆる「ブルーカラー」労働)では、隣人愛の手段としての仕事というルター派の考え方は人生の支えになるでしょう。たとえ私たちの労働を通して神が成し遂げてくださることの全体が見えなかったとしても、私たちは日々の仕事の中で小さなことに忠実であるよう励まされています。

ルターの「隣人愛としての仕事」という考え方により、ライフステージごとに様々な職業に就いている人々も、忍耐力を練られることでしょう。例えば、昨年私は40歳を迎え、自分の仕事は重要なのだろうかという実存的な疑問を抱いていました。しかしルターの神学が私の支えとなりました。自分の仕事がもたらす大きな影響から最も切り離されていると感じた日でも、私は日々の仕事を通して読者、生徒、同僚といった隣人を愛していることを実感していました。

しかし仕事がもっと流動的な場合、つまり自分にとっての天職としてさまざまな表現を追求し転職を重ねる場合(いわゆる「ホワイトカラー」の仕事に多い)、神を愛しその栄光を表す手段としての仕事を強調するカルヴァンの言葉が支えになるのです。俳優業や広告業界に従事する人たちにとって、自分の信仰はこの仕事にどのような影響をもたらすのかと悩む時の助けになるでしょう。このような職種にある信仰者に聖書から適用できる原則を探すよう促すことは、信徒としての訓練や、聖化されていくプロセスの上では欠かせません。

信仰によって与えられるもの

もちろん、ルターやカルヴァンをはじめとする宗教改革者は、信仰と仕事について他にも多くの側面に触れていて、今でも私たちはなお議論を続けています。

しかしバッハの生涯と仕事ぶりからわかるのは、宗教改革によって見事にとらえられたもの、つまり、私たちは仕事を通して隣人を愛し、また神を讃えることができるということです。いわゆる大宣教命令(マタイ22:36-40)は、私たちの仕事を通して実践することができるのです。信仰をもって、私たちの仕事を神に捧げることができますように。

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このブログの英語原典:Without Luther, There Would Be No Bach

著者: ベサニー・L・ジェンキンス(Bethany Jenkins)は、ベリタスフォーラムのメディア担当副社長、Gospel Coalitionの寄稿者、キングスカレッジのシニアフェロー。その前は、国会、国務省、ウォール街、大手法律事務所に勤務。ベイラー大学で学士号を、コロンビア大学法科大学院で法学博士号を取得。リディーマー長老教会会員。

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