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仕事の神学シリーズ:5

このブログは、著者のヒュー・ウェルチェル氏から許可を得て翻訳・掲載しています。


ダニエルの模範に倣い、シャロームを紡ぎ直す

(後半)

前回から、ダニエルのようにシャロームを紡ぎ直すにはどうすればいいかを解説してきました。今回は誠実に従うことについて考えていきます。

誠実に従う

ダニエルの物語が伝える第二のメッセージは、誠実さへの招き、すなわち、どんな状況においても神のみことばに誠実に従うことを通してしっかりと立つことへの招きです。これこそ、神がダニエルとその友人たちに偉大な洞察力を授けて祝福された理由です。彼らは自分たちの持つ霊的光に則って振舞い、神はさらに多くの光を与えることによって彼らの誠実さを称えられました。しかし、この過程は一夜にして成就したものではないことを知ることが重要です。ただ良いニュースであるのは、このような小さな信仰のステップ(王の食卓から食べないなど)は簡単にできるということです。ただし、最初はうまくいっていないように見えても、根気よく続けることが大切です。継続すれば、やがてその積み重ねが大きな成果を生むからです。問題は、このような小さなステップは簡単にできる反面、やらない選択をすることも簡単だということです。

この聖書の原則は、箴言にある「アリと怠け者の比較」(箴言6:6-11)に見ることができます。この箇所には、怠け者の道を避け、アリの道を学ぶよう勧められています。アリは自分にとってやりやすい小さなことを毎日毎日やっています。今日する小さなことも重要なのです。それ自体では何の変化もないように見えるこれらのことを、何度も何度も行うとき、驚くべきことが起こります。神は私たちを変え、その変化は周囲に大きな影響を与えるのです。

私たちが働くのは、神に対して自分を証明するためでも、救いを得ようとするためでもありません。神に従う動機は、神への愛と、神がイエス・キリストにおいて私たちのためにしてくださったことへの感謝からでなければなりません誠実さは、クリスチャン生活を送る鍵であり、私たちが行う仕事以上に重要なことなのです。オズワルド・チェンバースは著書「My Utmost for His Highest」(邦題「いと高き方のもとに」)の中で、「…人生の一見行き当たりばったりの状況でも、イエス・キリストに従うなら、それは神の御顔を見るためのピンホールとなる。」と書いています。

ゆっくりと、忠実に、日々の従順な行いを通して、そして神の恵みによって、ー これが、私たちがキリストの似姿に変えられていく方法であり、私たちを取り巻く文化を変えていく方法なのです

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このブログの英語原典:https://tifwe.org/reweave-shalom-by-following-daniels-example/

著者: ヒュー・ウェルチェル(Hugh Whelchel)氏は、Institute for Faith, Work & Economics(IFWE)の創設者で、元エグゼクティブ・ディレクター。宗教学の修士号を持ち、30年以上に及ぶ様々なビジネス経験をIFWEのリーダーシップに生かしている。

LIGHT PROJECTでは、働くクリスチャンが、「信仰と仕事」を統合して、毎日の仕事を通して、職場でイエスの光(Light)を輝かせることができるように励まし、養うことを目標としています。

このブログを通しても、皆さんの励ましと役に立てれば嬉しいです。

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