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仕事の神学シリーズ:7

このブログは、著者のヒュー・ウェルチェル氏から許可を得て翻訳・掲載しています。


ALSの診断と詩篇23編

(後半)

ヒュー・ウェルチェルは、2020年3月にALSと診断され、その後での神からの気づきです。

死の陰の谷での励まし

「たとえ 死の陰の谷を歩むとしても 私はわざわいを恐れません。 あなたが ともにおられますから。 あなたのむちとあなたの杖 それが私の慰めです。」

私の世界へようこそ。詩篇の作者のように、私もひどい死の陰の谷を歩いていることに気づきました。しかし、この聖句には、私を大いに励ましてくれるいくつかの約束があります。この「歩むとしても」という言葉が最も重要です。この谷は私たちの最終目的地ではありません。出口のない箱庭のような渓谷ではありません。神の恵みによって、私たちはこの恐ろしい谷の反対側に出て、神の栄光の光の中に足を踏み入れられる期待があるのです。

預言者イザヤが書いているように、「闇の中を歩んでいた民は大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が輝く。」(イザヤ9:2)のです。この恐ろしい場所は、死の陰の地と呼ばれています。信仰者である私たちにとっては、死は何の力もありません。しかし、悪者はこの「陰」を利用して、私たちの心に恐怖をもたらし、信仰を奪おうとして来るのです。

使徒パウロは、このように書いています。「死よ、おまえの勝利はどこにあるのか。死よ、おまえのとげはどこにあるのか。 死のとげは罪であり、罪の力は律法です。しかし、神に感謝します。神は、私たちの主イエス・キリストによって、私たちに勝利を与えてくださいました。」(第一コリント15:55-57)

神の救いのための臨在

ヘブル語の原詩では、詩篇23編は「あなたがともにおられますから」という句の前に26語、後に26語あります。この括弧書きのような対称形は、ヘブル語の詩において、その詩の最も重要なテーマを要約するためによく見られる文学的な手法です。ある注釈者は、「神の救いのための臨在がこの詩篇の焦点である」と書いています。

だから私は、死の陰の谷を渡っても災いを恐れないのです。それは、偉大な羊飼いが私と共に居られると知っているからなのです。その杖は私を導き、その鞭は私を守ってくれるのです。

この節の変化に注目してください。この詩において、作者は神に対して非人格的な三人称で語っています。ところが、この節からより個人的な二人称を使い始めています。偉大な羊飼いとの個人的な関係なしには、死の陰の谷を通り抜けることはできないのです。このとき、あなたはもはや神について語ることはできず、神に対して語りかけなければならないのです。「あなたが私と共におられるから」という言葉は、知的な同意を超えて、人間の心の奥底をえぐり出すものなのです。

この詩の作者は、「私があなたと共にいるから」ではなく、「あなたが私と共におられますから」と書いています。神は私たちを救い、招き、手を置き、そして召された仕事をするために私たちを整えてくださいます。私たちは神を手放すかもしれませんが、神はどんな状況でも私たちを手放すことはありません。使徒パウロが、次のように、ローマ人への手紙に書いているようにです。

「私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いたちも、支配者たちも、今あるものも、後に来るものも、力あるものも、高いところにあるものも、深いところにあるものも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできかみません。」 (ローマ8:38-39)

宴への望み

「私の敵をよそに あなたは私の前に食卓を整え 頭に香油を注いでくださいます。 私の杯はあふれています。」

トンネルの終わりには、があります。大いなる羊飼いが死の陰の谷から私たちを導き出されると、私たちは主の恵みと豊かさを示すために用意された宴の場に出ます。これが、来世ではなく、いまのこの世において敵の前で行われていることに注目すべきです。このことは、「あなたが私とともにおられる」がゆえに、大きな希望で私たちを満たしてくれるはずです。

2つの祝福

「まことに 私のいのちの日の限り いつくしみと恵みが 私を追って来るでしょう。 私はいつまでも 主の家に住まいます。」

詩篇23篇は2つの大きな祝福で締めくくられています。第一は、時間的な祝福です。「あなたが私と共におられるから」こそ、慈しみと恵みが私のいのちの日の限り私を追って来るのです。第二の祝福は、来たるべきいのちのためのものであり、それは何とも素晴らしい祝福です。この時代だけでなく、来たるべき時代にも、「あなたが私と共におられる」から、この祝福が臨むのです。

毎日、私たちは起床すると、どんな状況であっても、主が備えてくださった仕事をすることによって、自分の人生への召しを果たすために、精一杯働かなければなりません。自分を証明するためではなく、偉大な羊飼いへの愛と、この方を喜ばせたいという願いのために働くのです。今日も、明日も、そして永遠に、「あなたが私と共におられるから」です。

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このブログの英語原典:https://tifwe.org/my-als-diagnosis-the-23rd-psalm/

著者: ヒュー・ウェルチェル(Hugh Whelchel)氏は、Institute for Faith, Work & Economics(IFWE)の創設者で、元エグゼクティブ・ディレクター。宗教学の修士号を持ち、30年以上に及ぶ様々なビジネス経験をIFWEのリーダーシップに生かしている。

LIGHT PROJECTでは、働くクリスチャンが、「信仰と仕事」を統合して、毎日の仕事を通して、職場でイエスの光(Light)を輝かせることができるように励まし、養うことを目標としています。

このブログを通しても、皆さんの励ましと役に立てれば嬉しいです。